2017年5月26日金曜日

循環型をデザインする

最近、やはり、持続可能ということに焦点を当てることが重要だなと感じています。
循環型をデザインして行こうと思った経緯を書いてみました。
オープン図工室でも、こういった概念を少しずつ取り入れていけたら良いなと思っています。

目次
ー 名古屋での1冊の本との出会い ー
- 藻谷浩介さんの講演会 ー
- 持続させていくということ -


ー 名古屋での1冊の本との出会い ー

「エコデザイン」 著:浅井治彦・益田文和

僕がこれから創造する方向性を、はっきりと照らしてくれた。
運命的な本でした。
僕の会社は『移動分野における循環型社会を実現する』をミッションに掲げている。
この本に出会って、電気で走るから良いというだけでなく、もっと深く踏み入って、素材から、使われ方、廃棄まで、循環型を考えるべきだと思わされた。
良い気づきをくれた。

4月の全国キャラバン中に、名古屋のデザイナーさん、黒川さんのお宅にお邪魔した時のこと。
色々と話しながら、たまたま本棚の本が気になって、手に取ったら、気軽に貸してくれました。
本の中にはエコデザインの手法や考え方、アプローチの仕方、事例集などなど。
デザインというと、なんとなく、「設計」とか、「デッサン」みたいな「色や形」に目が行きがちだけど、「思想」や「問題解決へのアプローチ」が広義の意味だと知った。
訴えたいアイディアや考えなどの根本的なものが無い、表面的なキレイさだけでは、本来の「デザイン」からは離れてしまうのだと、気付かされた。

運命的に、この名古屋の2日前くらいに、訪れた山口県の阿東で別の方との話題に上った、インドネシアのデザイナー、シンギーさんのことも書かれていた。
著者の一人の方が山口県でデザイン事務所の方だった。
つながりってすごい、、運命的なものを感じずにはいれなかった。

そういったこともあって、オープン図工室「ひらめき」のアイディアが具現化した感じです。構想はあったけど、こういう刺激が元ではっきりとしたコンセプトになった。

廃材や身近なもので、欲しいものを作ろう!ーオープン図工室「ひらめき」


- 藻谷浩介さんの講演会 ー


「里山資本主義」の著者、藻谷浩介さんの講演会が先週、地元でありました。

与論島の人口の話しがちょっと僕の中で、新しい概念を産んでくれた。
子供が増えると嬉しいと思っていたけど、先々の人口推移を考えれば、緩やかに「横ばい」になっていくことが良いのだと、気づいた。
講演の最後の方で、僕も平戸の事例発表をしました。

平戸の頑張っている若手の4組を紹介。
その場にいた方はほとんど、この4組を知らない方だったけど、意欲を持っていたり、新しいことに挑戦したりしている若手を見て刺激をもらったみたい。
反応、よかったです。
僕も仲間のこと、取材してわかったところもあったし、何より、知ってもらえて、よかった。

「気候も良くて、野菜もよく育つ、海は綺麗だし、魚もうまい、文化もある、畑でも1枚かりて、やろうと思えば、最低限、食べることも出来る。
都会ではそんなライフスタイル、やりたくても出来ない。
お金を持っているうちはいいけど、それを常に維持していかないといけない。」

藻谷さんのイメージって、毒舌、批判、バリバリの経済パラダイムかと思っていたけど、数字では測れない幸福感とかも、言葉の端々から感じられて、僕は講演会後の方が親近感がわきました。

- 持続させていくということ -

経済ではなく、共生
効率的ではなく、効果的
成長ではなく、持続

この動画がわかりやすくていいです。greenzで以前紹介されていました。
https://youtu.be/9GorqroigqM

日本も、経済的にも成長したし、消費し続けること、成長し続けることから、そろそろ降りて、いかに持続させていくか、ということに焦点を当てるべきだと、僕も思う。
その手法として、循環型を取り入れていきたいと。

それは今の生活形態や社会的な概念に慣れた僕達には難しい挑戦かもしれないけど、それを目指していく姿を子供達に見せたりすれば、子供がスマホをするする扱えるように、子供達もそういうライフスタイルが当たり前になって、僕達が悩んでいることもするする解決するかもしれない。
大人が今、動いて、子供たちにそういう姿を見せて解決していくことは必須だと思う。


マッド・リドレーさんの「繁栄」を読んで半年前は衝撃を受けたけど、自給的な観点にはマッドさんは否定的だった。
ただ、やはりそこは経済的な指標上での話しだったと、今は思う。
持続可能なことをやっていくことが経済的に成長しないわけではないし、経済だけでは、人間は測れないと思う。

自給自足はある意味、経済成長の死を意味すると思うけど、経済成長することが必ずしも、人間には必須ではない。

だけど、資源の有効活用とかは必須。
人間の心の豊かさも必須。

だから、僕もそういう持続可能なライフスタイルをどんどんやっていいんだって、最近、後押しされた気がする。

愉しく頑張りますヽ(^。^)ノ